2024年度公立高入試の出願状況発表
北海道教育委員会が、「令和6年度公立高等学校入学者選抜の出願状況について」を公開しました。
状況分析
昨年度に続き、推薦選抜が「自己推薦」に変更されたことの影響で、普通科・理数科の推薦出願者数が大幅に増加しています。一般選抜での倍率は、推薦不合格者数を考慮すると、道教委発表資料より高くなると考える必要があります。
また、市立函館は、昨年に続き高倍率となりました。今後の出願変更の動き次第に注目です。函館商業については、昨年の低倍率から一転、約1.8倍の高倍率となりました。例年、私立高を第一志望校とする志望者が多いため、欠席者の発生で当日倍率は下がることが想定されますが、定員が少ないため、1点を競う状態になりそうです。
再出願後の「実質倍率」に注意
推薦選抜で内定にならなかった受験生の「再出願」をしっかり考慮にいれなければなりません。
もちろん推薦枠目一杯に内定を出すとは限りませんので、道教委の発表資料や新聞報道では、この部分が読み取りにくくなっていますので、上の表をご確認ください。
市立函館を例にしますと、
推薦選抜 推薦枠40人に対し、111人出願 ⇒ 40人合格内定、残りの71人が全員市立函館に再出願と仮定
一般選抜 残り160人の募集定員に対し、235+71=306人出願(実質倍率1.91倍)
となります。
これに、函館中部・函館工業・函館商業などは、転科合格(第2・第3志望学科での合格)もありますので、学校全体での数字にも注意が必要です。
今後の変動の要素
今後の情勢に変動を与える要因としては、①出願変更、②推薦不内定者の再出願のほかに、③函館高専・私立高合格者の当日欠席があります。このうち、受験者数の動向に最も大きな影響を与えるのが、③の高専・私立高合格者の当日欠席です。函館は、道内他地区に比べ、私立高を第一志望にする受験生が多い傾向にあり、例年各高20~70名ほどの当日欠席者が発生しています。
函館高専の推薦内定・出願状況
1月26日、函館高専の推薦合格内定が発表され、同日学力検査による選抜(一般入試)の出願も締め切られました。一般入試については、近年まれに見る高倍率となりました。
高校入試 今後の日程
1月29日(月)~2月2日(金) | 公立 一般 | 出願変更の受付 |
1月31日(火) | 公立 一般 | 出願変更状況の中間発表 |
2月11日(日) | 高専 一般 | 学力検査日 |
2月13日(火) | 公立 推薦 | 面接等実施日 |
2月14日(水) | 公立 一般 | 出願変更状況の発表 |
2月15日(木) | 市内 私立 | 入試日 |
2月20日(火) | 公立 推薦 | 合格内定者数の発表 |
高専 一般 | 合格発表 | |
2月21日(水)~26日(月) | 公立 | 再出願の受付 (推薦で内定者とならなかった受験生) |
2月22日(木) | 市内 私立 | 合格発表 |
3月1日(金) | 公立 一般 | 再出願後の出願状況の発表 |
3月5日(火) | 公立 一般 | 学力検査日 |
3月6日(水) | 公立 一般 | 面接等実施日 (実施校のみ) |
3月13日(水) | 公立 一般 | 追検査日 |
3月18日(月) | 公立 | 合格発表 |