2023年度公立高入試の出願状況発表
北海道教育委員会が、「令和5年度公立高等学校入学者選抜の出願状況について」を公開しました。
状況分析
今年度から、推薦選抜が「自己推薦」に変更されたことの影響で、推薦出願者数が大幅に増加しています。ここ数年はほとんどの学校・学科で、推薦標準枠(定員)以下の出願が続いており、ほぼ「推薦出願=合格」という状況でしたが、今年度で一変しています。
また、今年度1学級減となった市立函館は、想定通りの高倍率となりました。ここ数年乱高下を繰り返してきた函館工業は比較的平準化された印象です。函館商業については、自己推薦に変わってもなお推薦枠に満たない出願者数となっていることから、一般選抜でも私立高を第一志望校とする志望者が多いことが予想されます。当日欠席を考慮すると、全員合格に近い水準になると思われます。
再出願後の「実質倍率」に注意
これまでと異なり、今年度からは、推薦選抜で内定にならなかった受験生の「再出願」をしっかり考慮にいれなければなりません。
もちろん推薦枠目一杯に内定を出すとは限りませんので、道教委の発表資料や新聞報道では、この部分が読み取りにくくなっていますので、上の表をご確認ください。
市立函館を例にしますと、
推薦選抜 推薦枠40人に対し、103人出願 ⇒ 40人合格内定、残りの63人が全員市立函館に再出願と仮定
一般選抜 残り160人の募集定員に対し、232+63=295人出願(実質倍率1.84倍)
となります。
これに、函館中部・函館工業・函館商業などは、転科合格(第2・第3志望学科での合格)もありますので、学校全体での数字にも注意が必要です。
今後の変動の要素
今後の情勢に変動を与える要因としては、①出願変更、②推薦不内定者の再出願のほかに、③函館高専・私立高合格者の当日欠席があります。このうち、受験者数の動向に最も大きな影響を与えるのが、③の高専・私立高合格者の当日欠席です。函館は、道内他地区に比べ、私立高を第一志望にする受験生が多い傾向にあり、例年各高20~70名ほどの当日欠席者が発生しています。
函館高専の推薦内定・出願状況
1月27日、函館高専の推薦合格内定が発表され、同日学力検査による選抜(一般入試)の出願も締め切られました。前年度と比べ、推薦内定者が増加し、学力検査による選抜(一般入試)の志願者数が減少したため、倍率自体はおおむね例年並みとなっています。
高校入試 今後の日程
1月27日(金)~2月2日(木) | 公立 一般 | 出願変更の受付 |
1月27日(金) | 高専 推薦 | 合格内定通知日 |
高専 一般 | 出願締切 | |
2月10日(金) | 公立 推薦 | 面接等実施日 |
2月12日(日) | 高専 一般 | 学力検査日 |
2月13日(月) | 公立 一般 | 出願変更状況の発表 |
2月14日(火) | 市内 私立 | 入試日 |
2月17日(金) | 公立 推薦 | 合格内定者数の発表 |
2月20日(月)~22日(水) | 公立 | 再出願の受付 (推薦で内定者とならなかった受験生) |
2月22日(水) | 高専 一般 | 合格発表 |
2月24日(金) | 市内 私立 | 合格発表 |
2月28日(火) | 公立 一般 | 再出願後の出願状況の発表 |
3月2日(木) | 公立 一般 | 学力検査日 |
3月3日(金) | 公立 一般 | 面接等実施日 (実施校のみ) |
3月14日(火) | 公立 一般 | 追検査日 |
3月17日(金) | 公立 | 合格発表 |